Interview

インタビュー

【第3回B.D.F講師・ゲストインタビュー #03-1】

第3回 B.D.F講師・ゲストインタビューできると思うか思わないか。
自分で見たものだけを信じて生きること

株式会社Hiro Sakai 代表取締役
酒井 浩之 氏

B.D.F第3回スポーツ講演は、あのレアルマドリードで日本人初のマーケッターとして活躍された酒井浩之氏に登壇していただきました。リーマンショックなど世界的不況で人生のどん底に落ち、生活をかけてたどりついいた世界的強豪クラブ。実際に見たもの感じたもの以外は信じないという酒井氏のマインドは、トレーナーという職業でも通じるものがあるのではないでしょうか。
今回、酒井氏のインタビューは3回に分けて掲載します。第1弾は酒井氏の生い立ちや、どのように考えて行動を選択してきたのか、海外で活動して感じたことなどを中心に伺いました。

酒井さんの経歴

私は愛知県生まれの神奈川県育ちで、鎌倉で小中高ずっとサッカーをやってきて大学は1年浪人して日本大学の法学部に行きました。ちょうど大学3年生の時に日韓ワールドカップがあって、世代としてはサッカー界でゴールデンエイジと呼ばれている世代でした。いわゆる中田浩二さんの2つ下で、中田紘司さんや小野伸二さんと同じ世代です。Jリーグができて、スポーツでもオンザピッチで結果を残し始めた過渡期というか、そういう時代の中で学生時代を過ごしていました。
その2002年の時にちょうどアディダスジャパンにインターンという形でお仕事させていただく機会をいただいて、卒業後は読売広告社に入社しました。物を作って、どうやって売っていこうっていうマーケティングの根本となる部分を追求しようと思い、広告代理店に入社させていただきました。その後は転々とすることになるのですが、アディダスに戻って、キャロウェイゴルフというゴルフのメーカーでシューズ開発などをさせていただいて、株式会社電通に戻りと、基本的には物を作り、売るというマーケットの部分を勉強していました。
そして2015年にレアルマドリードの大学院に合格しスペインに移住したという形にはなります。そこで1年間勉強させていただいてレアルマドリードで運良く社員として登用いただいて、現在は日本に帰ってきまして、会社を起業し日本とスペインを行き来してスポーツビジネスの世界で勝負するという形になっています。

レアルマドリードの大学院での経験

―レアルマドリードの大学院に行こうと思ったきっかけを教えてください
自分が世の中の流れ、リーマンショックや、自分自身の部署の成績がいまいち出ていないとかで、会社都合で退社いなければいけないような経験が何度もあったので、何かに頼って生きていくというより自分で掴んで生きていきたいというマインドを持ったときに何か自分でできるようになっていないといけないという部分と、自分が今までやってきたマーケティングの部分を掛け合わせた時に、MBA(Master of Business Administration:経営学修士)というタイトルを取ることによって世界が変わるんじゃないかなと思ったのがひとつです。
同時にレアルマドリードの大学に日本人がいなくて、紹介していただいて受験した形にはなったんですけれども、運良く合格できたというのが重なったという感じです。
―レアルマドリードの大学院を受験するに当たって何を勉強しましたか?
一番は英語の表現する力ですね。やはり英語を使って世界中から人が集まっていますので、社会的なこともそうですし、今アメリカで何が起こっているのか、ドイツで、ヨーロッパで、UKで、アジアでどんなことが起こっているのかという世界の流れを英語で理解する、説明することができる。自分自身のことを表現することができる、全てにおいて英語というフィルターを使って何かをすることができるという部分は非常に意識しました。

スペインでの活動について

―その後、酒井さんがスペインで活動するにあたって意識されていたことはありますか?
私は日本人として初めてレアルマドリードに社員として関わりましたけれどもヒロ サカイという人間がどういう人間なのか誰もが気にすると思うんですよ。仕事ができるのかできないのかという実務面から、ひとりの人間としてイイやつなのかそうじゃないのかという人としての部分も見られていると思ったので日頃から気を抜かないことを意識しました。例えばそれは服装であったり、文化の違いもあるので難しいところではありますけど、向こうの人の考え方や常識を理解した上で自分を出していく。郷に入っては郷に従うなかで己を出していくことですね。
―己を出していくことで自分自身に還元されるものはありますか?
あります。マイナス面で言えば、あいつは日本人だからしょうがないねと言われてしまうこと。プラス面では、あいつは日本人だけどいいよねって言ってもらえる。日本人というステレオタイプを超えて人として認めてもらえれば色んな場所に呼んでもらえたりするので、人として認めてもらえることが第一だと思います。
株式会社Hiro Sakai 代表取締役
酒井 浩之 氏

<現職>
株式会社Hiro Sakai 代表取締役。
スポンサー・アクティベート・コンサルティングがメイン。
選手の移籍・マネジメント、広告代理業を中心とした日本と ヨーロッパ 市場の架け橋となる スポーツ・コンサルティング・カンパニー。
<日本での経歴>
神奈川県立大船高校卒業
日本大学法学部卒業

<経歴>
主に商品開発や開発された商品の広告マネジメントなどを担当。
(広告代理店・営業 7年)
読売広告社、電通東日本
(スポーツブランド・商品開発・営業 5年)
アディダス・ジャパン/キャロウェイ・ゴルフ/トゥルーテンパー・スポーツ

2015年3月 入学 レアル・マドリード・スポーツマネジメントMBAコースに日本人として初めて合格。
2016年5月 レアル・マドリードC.F.入団
卒業後は約350人中3人というインターンシップの狭き門を突破。(直近3年間採用なし・MBAコースより唯一の選出)
日本人マーケッターとして初めてレアル・マドリードと契約。
世界最高峰のフットボールクラブで最先端の領域であるデジタル・マーケティングを         中心に担当するなど日本市場に向けたマーケティング活動に従事。
2017年7月 退団・帰国 日本に拠点を移して活動する為に6月末で契約を破棄して帰国。
現在はレアル・マドリードMBAのネットワークを活用し、 今までにない「“本物“を提供する」をキーワードに、 日本サッカー未開の地と言われてきたスペインとの架け橋となるべく、 レアル・マドリードのスポンサーシップを中心に多岐にわたるスポーツビジネスを構築中。
<メディア>
2015年12月〜 経済情報に特化したニュース共有サービスNEWSPICKSにて コラム記事が掲載されました。
レアル・マドリード大学院に日本人が入学。
巨大クラブの世界戦略
https://newspicks.com/news/1304851?ref=user_278409

2017年8月31日
yahooトップニュースにインタビュー記事が掲載されました。 
   「どうしても見てほしい世界」
~レアル・マドリードという夢舞台に立った男
https://news.yahoo.co.jp/byline/tamanojun/20170831-00075177/

2018年3月12日
King Gear にインタビュ記事が掲載されました。
仕事なし、お金なし、どん底からの大逆転。
発想の転換で掴んだレアル・マドリード、酒井浩之の挑戦
http://king-gear.com/articles/703

2018年5月18日創刊 東方出版
「THE REAL MADRID WAY / レアル・マドリードの流儀」 監修
https://amzn.to/2IxWSKI