Interview

インタビュー

【第3回B.D.F講師・ゲストインタビュー #03-3】

第3回 B.D.F講師・ゲストインタビューできると思うか思わないか。
自分で見たものだけを信じて生きること

株式会社Hiro Sakai 代表取締役
酒井 浩之 氏

B.D.F第3回スポーツ講演は、あのレアルマドリードで日本人初のマーケッターとして活躍された酒井浩之氏に登壇していただきました。 第3弾は、スポーツトレーナーを目指す学生に向けて、海外で活動されていた酒井氏だからこそ言える、学生が今から取り組んでおくべきことなどについて幅広く伺いました。

世界で活躍するために

ー日本人トレーナーは世界で通用する素質はあると思いますか?
素質はあると思います。日本人のきめ細かい繊細な技術、料理の世界でもそうですけど包丁の先を使う細かい作業のような細かさは日本人しか持ってないと思うんです。これはトレーナーさんの世界であったら指先のちょっとした感覚であったり、伝え方。外国人の方は持ち合わせていない日本人の特有のもであると感じますね。飛び抜けていると思います。
ー世界に出て行きたいと考えている学生が、学生のうちにやっておくべきことや意識しておくべきことはありますか?
社会人になるという点ではニュースであったり、日々の出来事を自分の中でかみ砕く、それに対して自分がどう考えるのかというのを論理立てて考えることというのはやっておいた方が良いと思いますね。間違っていても良いと思うんです。ただなぜそう思うのか、それを筋道立てて言うことができるということはやっておいた方が良いと思いますね。その話ししている中で論理が成り立ってなければ話しがおかしくなってしまいますし、社会人になって人前で話しをするということはそういうことだと思うので、できるだけ早いうちから練習した方が良いと思います。
あとはやはり言葉、英語ですね。これは本当に時間がいくらあっても足りないと思います。英語圏の人間が生まれてからずっと使ってきたものを、我々は3年くらいで身につけなければいけない。むしろ英語はできて当たり前で、日本語、英語の他にもうひとつ外国語を取りに行かなければ、世界のスタンダードには追いつけないです。
アメリカでは英語とスペイン語は当たり前にできるわけで、そこでは皆さん3つ目の言語を取りに行っているわけですよ。日本だと第2言語の英語までですよね。むしろその英語も怪しい。だけどアメリカでは3つ目4つ目の言語を勉強しているので、その点ではすごくレベルは低いと思います。そういう(外国の)人たちと勝負をしていかなくてはならないと考えると一刻も早く語学は勉強するべきですね。

日本人としてどういう立ち位置で挑んでいくのか

―語学を取得することで出会えるチャンスも違ってきますか?
絶対違ってきますね。私がそう感じているので。スペイン語が分かるということがどれだけ大きなことか。もう世界が変わりますね。私は2年間で英語とスペイン語にどっぷりつかって、世界が変わったと思って帰ってきましたから。
―酒井さんから見て日本人はこれから世界に出て行くべきだと思いますか?
完全に出て行くべきだと思います。これだけインターネットの世界で情報が飛び交うなかで、西洋やアメリカからしてみれば、地球の反対側の小島でしかない。言葉も違えば、英語もスペイン語もフランス語も通じないという風に見えてしまうので、世界の流れに乗っているかというと少し距離を感じてしまうケースが多かったです。アメリカやヨーロッパで起こっていることの当事者たちとの温度差、距離感を感じますので、もっともっと世界に出て、世界の中心で何が起きているのか、それに対して日本人としてどういう立ち位置で挑んでいくのかっていうことは、これからの課題だと思います。逆に向こうからしてみれば中国と韓国と日本って共通の言語があって漢字も分かっているって思っているので。でも実際そうじゃないですよね。我々は韓国語は勉強しないと分からないですし、中国語だって同じ漢字使っていてもイメージとか読み方とか分からないですし。でもそれを理解していない人たちがいるのも事実なので、そういうところでも世界との距離を感じますね。

自分の理想を目標として掲げ、それを達成するために必死に考える

―最後にBDFのメンバーや、これからの将来を担っていく学生に向けてメッセージをお願いします。
やはり自分が目指すもの、到達したいものに対して具体的な絵を描けるかどうかだと思いますし、一番大切なことはやりきる自信があるかないかです。できると思うか思わないか。サッカーの世界でいえば1990年初頭は日本がワールドカップいけるなんて誰も思っていなかったわけです。でもつい先日は、ベルギーとあれほど良い試合をして、コロンビアにも勝ったわけですよ。周りの人間はこんなこと誰も思っていなかったけれど、きっと選手たちはこうすれば勝てるだろうって思いながらやっていた。そういうところは大きいと思います。自分自身も10年前はまさかレアルマドリードで働いているなんて思っていなかったわけで、少しずつレベルアップしていく中で、いけると思ったらいけるんですよ。だから自分の理想を夢じゃなくて目標として掲げて、それを達成するためには何が必要で、どんなことをしたらいいのかというのを必死に考える。こういうことができれば良いと思います。頑張っていただきたいです。
株式会社Hiro Sakai 代表取締役
酒井 浩之 氏

<現職>
株式会社Hiro Sakai 代表取締役。
スポンサー・アクティベート・コンサルティングがメイン。
選手の移籍・マネジメント、広告代理業を中心とした日本と ヨーロッパ 市場の架け橋となる スポーツ・コンサルティング・カンパニー。
<日本での経歴>
神奈川県立大船高校卒業
日本大学法学部卒業

<経歴>
主に商品開発や開発された商品の広告マネジメントなどを担当。
(広告代理店・営業 7年)
読売広告社、電通東日本
(スポーツブランド・商品開発・営業 5年)
アディダス・ジャパン/キャロウェイ・ゴルフ/トゥルーテンパー・スポーツ

2015年3月 入学 レアル・マドリード・スポーツマネジメントMBAコースに日本人として初めて合格。
2016年5月 レアル・マドリードC.F.入団
卒業後は約350人中3人というインターンシップの狭き門を突破。(直近3年間採用なし・MBAコースより唯一の選出)
日本人マーケッターとして初めてレアル・マドリードと契約。
世界最高峰のフットボールクラブで最先端の領域であるデジタル・マーケティングを         中心に担当するなど日本市場に向けたマーケティング活動に従事。
2017年7月 退団・帰国 日本に拠点を移して活動する為に6月末で契約を破棄して帰国。
現在はレアル・マドリードMBAのネットワークを活用し、 今までにない「“本物“を提供する」をキーワードに、 日本サッカー未開の地と言われてきたスペインとの架け橋となるべく、 レアル・マドリードのスポンサーシップを中心に多岐にわたるスポーツビジネスを構築中。
<メディア>
2015年12月〜 経済情報に特化したニュース共有サービスNEWSPICKSにて コラム記事が掲載されました。
レアル・マドリード大学院に日本人が入学。
巨大クラブの世界戦略
https://newspicks.com/news/1304851?ref=user_278409

2017年8月31日
yahooトップニュースにインタビュー記事が掲載されました。 
   「どうしても見てほしい世界」
~レアル・マドリードという夢舞台に立った男
https://news.yahoo.co.jp/byline/tamanojun/20170831-00075177/

2018年3月12日
King Gear にインタビュ記事が掲載されました。
仕事なし、お金なし、どん底からの大逆転。
発想の転換で掴んだレアル・マドリード、酒井浩之の挑戦
http://king-gear.com/articles/703

2018年5月18日創刊 東方出版
「THE REAL MADRID WAY / レアル・マドリードの流儀」 監修
https://amzn.to/2IxWSKI