Interview

インタビュー

【ゲストインタビュー】

第2回 B.D.F講師・ゲストインタビュー

スポーツドクター:今井 宗典 氏

B.D.F第2回スポーツ講演が行われました。今回は現在Jリーグのチームなどで活躍されているスポーツドクターの今井宗典氏に登壇していただきました。
スポーツ現場には、怪我はつきものです。スポーツトレーナーとスポーツドクターの連携がいかに上手くとれているかが、負傷した選手の競技人生を左右する要因になりうることもあるでしょう。普段聞くことのないスポーツドクター視点の現場のリアルに、参加した学生たちも真剣な面持ちで聞き入っていました。
そこで特別インタビューでは、トレーナーとスポーツドクターの関わりや、ドクターがトレーナーに求めるものなどを深く伺いました。

スポーツドクターとしての関わり

ースポーツドクターとしてスポーツトレーナーと関わる機会も多いかと思いますが、具体的にどのように関わっているのか、教えていただけますか?
サッカー関係ではJリーグのお仕事に関わらせてもらっています。今まで関わってきたチームでは、ドクターが常にチームに就いているわけではないので、試合の日に帯同するのが主な仕事です。それにプラスして何かあったときは病院で選手の診察をしたり、チームによっては週に1回選手を見に行くという形でチームに関わっています。その中でトレーナーさんとは、日々連絡を取り合っています。トレーナーさんは基本的にずっとチームにずっといるので、けが人が出たときには電話などで相談しています。試合の時にはトレーナーさんと一緒にベンチに入って、けが人が出たときには一緒に対応しています。

スポーツドクターのお仕事について

―スポーツドクターのお仕事について
トレーナーさんがいる現場では、我々の仕事は怪我人が出たときにどんなけがなのか、どの程度のけがなのか評価することで、1番大きいのは画像の診断です。怪我には色んなパターンがありますが、壊れている怪我とそうでない怪我を見極めるのが1番の仕事かなって思います。次に組織が壊れていたときに治療やリハビリで治るものなのか、あるいは手術が必要なのかを判断するのが2番目の仕事で、手術が必要なら担当しています。
―なぜスポーツドクターになろうと思われたのですか?
私はずっとテニスをやっていまして、私自身には大きな怪我はなかったのですが、身体の使い方や、どうやったらパフォーマンス上がるのかってことにすごく興味がありました。実はトレーナーさんにもすごく興味があったのですが、調べているうちにスポーツドクターっていう職があることを知って、目指してみようかなって思ったのが最初のきっかけです。
―スポーツドクターという視点から、スポーツ現場でトレーナーに求めるものを教えてください。
現場にいるのがトレーナーさんで、我々はそこにはいないけれども合致していなければならないのでコミュニケーション能力の高さが大事だと思います。当たり前のことですけど、お互いに細かいことまで教え合えることが1番重要だと思います。
―スポーツトレーナー関連で、スポーツ現場で印象に残っていることは何ですか?
アンダー14歳以下の試合に手伝いに行ったことがあって、海外に一週間ほどの遠征だったのですが、その時にトレーナーさんがいなかったんですよ。ドクターだけで行く現場で、テーピングは巻かなくてもいいって話しだったのですが、最初からねんざを抱えてやってきた選手がいてテーピングを巻かなくてはならなかったんです。ある程度私も経験してきたところではあるので、巻いたのですが、改めてトレーナーさんのありがたみを感じた経験でした。
―スポーツトレーナーにしかできないことはありますか?
1番はマッサージ(などのコンディショニングスキル)だと思います。ある程度の年齢の選手だとケアが必要になってきますが、そこはトレーナーさんにしかできない仕事だと思います。

スポーツトレーナーを目指す学生たちへの
アドバイス

―最後にスポーツトレーナーを目指す学生たちに何かアドバイスをお願いいたします。
トレーナーと一口に言っても色々な方がいて、それぞれ主義や考え方があると思いますが、どういうトレーナーを目指すかと言うのは、どれが良いと一概に言えることではなくそれぞれの特色があって良いと思います。それは本人が「こうしたい」という希望もあるだろうし、たまたま掴んだチャンスがそういうところの現場ということもあると思います。1番大事なことは、自分のやってきたことをプロフェッショナルとして、信念を持ってやることだと思います。
スポーツドクター
今井 宗典 氏

<資格>
医師
整形外科専門医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター

<現職>
横浜市立大学整形外科大学院
一般社団法人スポーツ医学検定機構 理事
相模原協同病院整形外科(非常勤)
横浜南共済病院スポーツ整形外科(非常勤)
横浜市スポーツ医科学センター(非常勤)

2007 横浜市立大学医学部卒業
2007-2009 相模原協同病院初期研修医
2009-2013 相模原協同病院整形外科
2013-2015 横浜南共済病院スポーツ整形外科
2015-現在 横浜市立大学 大学院
2016-2017 University of Liverpool 研究員

2008-2015 Jリーグ 湘南ベルマーレチームドクター
2009 Fリーグ バルドラール浦安チームドクター
2010-2014 Fリーグ 府中アスレチックチームドクター
2013-2017 なでしこリーグ ノジマステラ神奈川相模原チームドクター
2014-現在 Jリーグ SC相模原チームドクター
2016-現在 日本ハンドボール協会医事委員
2017-現在 ブラインドサッカー日本代表チームドクター
2018-現在 フットサル日本代表チームドクター